活動日記

子どもを連れて音楽活動を続けるということ《進藤麻衣》

音楽の活動は、本番を迎えるために打ち合わせや練習、リハーサルなどの時間が必要です。結婚し、出産するまでの音楽活動は、どんな場所へでも気にせず動き回ることができました。

でも子どもが生まれたらそれは全く思い通りに行かなくなりました。まず、子どもに昼夜区別がない時期は自分自身は常に寝不足。産後の戻りがどうとかいう以前に練習時間が取れない。子どもが一歳過ぎて歩き出す頃になると、目が離せない。お喋りできるようになると、遊んで欲しい、かまって欲しい!私1人の時間は子どもが寝静まった夜くらい。でもそんな時間に自宅マンションで音出しはできません。

また、子どもを連れて音楽の現場に行くというのは、周りの方のご迷惑になるので、そもそもそんなことは出来ません。仮にできるとしても、遠いと移動がとても大変です。

それでも今までやってきた声楽を生かせる何かはないかなと思い、『自宅から近くて子連れで活動できる場所』を求めて行き着いたのがムジガベベでした。
11か月の娘を連れて初めて見学に行った時、ほんの少しの間ですが娘をムジカべべのメンバーに預けて娘と離れる時間がありました。用事を済ませて大急ぎで戻ったのですが、娘は終始ご機嫌だったようで、楽しく遊んで待っててくれました。

ここだったら、娘も楽しくそして私も私らしく過ごせるんじゃないかと思った瞬間でした。  

子どもたち同士も仲良し

私が入った時から、ムジカべべでは『誰かが子どもを見てる』というのは当たり前の環境です。音楽練習やリハーサル中には必ず託児担当を決め、本番では外部に託児をお願いしています。そのため、私自身も安心して練習することができます。
また、子育て中のママがほとんどなので育児の悩みを聞いてもらったり、アドバイスをもらったり、ただただ愚痴を聞いてもらったり。これがどれだけストレス発散になってることか!本当にありがたい事です。

そして一番嬉しいのは、家族以外で子供の成長を一緒に喜びあえること。11か月だった娘はもうすぐ5歳。下にはもうすぐ2歳の息子も生まれました。同い年のメンバーのお子さんとは、赤ちゃんのころは意思疎通してるのかしてないのか分からないような感じでしたが、大きくなるにつれて少しずつコミュニケーションを取るようになり、一緒に遊び、ムジカべべに行ったら〇〇ちゃんに会える‼️と飛び上がって喜ぶまでになりました。

ムジカべべのメンバーには、歩く練習を一緒にしてもらったり、楽器を触らせてもらったり、思い返してみると娘の成長とともにたくさんの思い出があります。このような、子どもにとって温かい環境の中で私自身も伸び伸びと音楽活動を続けられている事は本当に幸せだと思います。

ムジカベべ0才からの音楽会 進藤麻衣〈うた〉

進藤麻衣
進藤麻衣(左)

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